ジストログリカン上の糖鎖

3)筋ジストロフィーに関連する機能性糖鎖に関する研究  α-ジストログリカン(α-DG)は、骨格筋や神経、上皮など広範な組織の細胞膜上に存在する接着分子で、ラミニン等の細胞外基質との結合により細胞と基底膜とをつなぎ、組織構造の維持に寄与しています。α-DGとラミニンとの結合にはα-DG上のO-マンノース(O-Man)型糖鎖が重要であり、その糖鎖付加不全は、筋組織では筋ジストロフィーを、神経系では大脳皮質構造の異形成を引き起こすことが知られています。このα-DG上に発現する糖鎖について、発現調節機構、細胞外基質との相互作用の分子機構などの解析を行っています。(図4)